神経局在診断

以前、自転車のライトを電球ではなく発光ダイオードに交換した時、不思議に思った。この発光ダイオードは何で光らないんだろう??実は、原因を突き詰めていくと発光ダイオードに問題はないが、夜中に発光ダイオードの配線をしている際に寝ぼけて電線を切っていた事に気づいた・・・

中枢神経系(脳と脊髄)の解剖学はとにかく難しい。大脳皮質、各神経核などから出た神経線維がどのような走行しているのかは単に文章を読んだだけでは訳がわからなくなる。文章を読まないで、うたた寝したい気分になってくる。

しかし、神経線維の走行(伝導路)を理解しておくことは重要だ。脳卒中のような脳のある部位が損傷を受ける疾患の場合、その損傷部位あるいは損傷した神経線維に関係する伝導路を熟知していれは、生じる障害を大体予想できる。

この神経局在診断改訂第6版 その解剖,生理,臨床 [ マティアス・ベーア ]には、前頭橋路、橋〔核〕小脳路、視床皮質路、赤核脊髄路などの伝導路が一つのページに図示されているなど、わかりにくい伝導路が一枚の図に示されています。このため、ある部位、伝導路が損傷された場合、他のどの伝導路が影響を受けるのか、一目瞭然です。しかも、ある伝導路が損傷を受けた場合に生じる臨床症状ものっていてとてもわかりやすい。是非、近くの図書館で見かけたら手にとって見てみることをお薦めします!

学生時代から仕事を始めて今までずっと改訂版が出るたびに購入して読んでいます。脳機能や伝導路を詳しく知りたい方の本の選定にお役に立てれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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