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この本は後輩からお勧めされて購入した本です。本に関わっている先生方を見て、ビックリ。興味のある脳卒中関係の講習会に参加すると講師となっている先生方がズラリと名前を連ねている。買おう!と思ってネット通販で即購入の予定だったが・・・売り切れ続出。発売から半年後位に人知れず購入しました。
新人の理学療法士時代から脳卒中関係の講習会に参加しては、脳画像の損傷部位を見て、発生する可能性のある障害や高次脳機能障害を考えたり、残存機能を考えたりしながら、治療プログラムを組めるようになる必要があると思っていた。なので、大脳から脊髄までの神経線維の走行など基本的な事を逐一まとめるようにしています。
この極める!脳卒中リハビリテーション必須スキル 日本を代表するセラピストが伝えるフラッグシップテキ [ gene(2007) ]は、脳卒中のリハビリテーションに関して有名な理学・作業・言語聴覚士の先生方が執筆されている書籍になります。臨床に出てから3年目ぐらいまでの方に一読しておくといいよと紹介したくなる本です。
具体的な内容については、実際の脳画像が掲載されており、この領域が損傷しているので、こういった障害がでる可能性がある。さらに、評価はこういうのをすると良いという風な感じで一連の流れが記載していますので、新人の理学・作業・言語聴覚士の方が臨床に出て直ぐに役立つ情報が記載されています。もちろん、実習生さんでも事前学習として、一読しておけば、役立つ事まちがいなしです。
個人的には、普段の臨床でよく遭遇する半側空間失認の内容が興味深かった。半側空間失認には3パターンあり、その責任病巣が異なるという事が掲載されており、なるほど!確かに言われてみるとそういう傾向はあるなと思いました。また、他には「高次脳機能障害の運動療法の話」、「脳画像を見て、作成する下肢装具を短下肢装具にするか?それとも長下肢装具にするか?検討する話」や「更衣などのADLの分析と介入方法」や「脳画像の見方」がおすすめです。
この本を読んでいると、臨床実習生の時に、バイザーからもらう事前情報から事前学習をした事が思い出されます。事前情報から評価項目や損傷部位の脳機能を臨床ノートに記載し、何回も再提出した事があったなぁ。今思えば、この基本的な事の繰り返しが、臨床に出れば当たり前の事で、この本があれば勉強になっただろうなと思います。
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