問診から自主トレーニング指導までの怪しいクリニカルリーズニング

母親が「右膝が痛い」と言っているので・・・ちょっと評価してみる(なんちゃってだけど)

前々から思っていたけど、
恐らく変形性膝関節症の初期かなぁ
 
 
というわけで、問診(⇒以降は自分が思った事や何をしたか書いてます)

自分「どんな時に痛い?」
母親「座って横になる時に痛い」⇒右膝関節裂隙の内側を指している

自分「ちょっとやってみて?」(疼痛の再現性の確認)
実際にしゃがんでもらう。⇒膝関節裂隙周囲の触診。脛骨の内旋の動きが悪く、滑りも悪い

自分「座る直前?、座っている時?」(疼痛が生じるタイミングの確認)
母親「歩くときにここが痛い」⇒さっきより、内側を指さす。聞きたい事から話がそれたな・・・変形性膝関節症の荷重時痛かな⇒これは足底板で対策中

母親「横になった時も痛い」⇒またまた、話がそれたな・・・
自分「どういう時?」⇒ひとまず、しゃがむ時の痛みはおいとこう
母親「横になった時」
自分「寝てみて」(疼痛の再現性の確認)
実際に寝てもらう(背臥位)⇒膝関節裂隙内側に疼痛は出ている。軽い反張膝のような形になって、内側にストレスがかかってそう。姿勢を見ると骨盤が左回旋していて、反張膝になっている感じ。
骨盤の位置を右に少し修正して(共変法による疼痛の評価)
母親「痛くなくなった」⇒どうやら、この痛みは骨盤の回旋のせいかな??
 
 
しゃがみ込みの痛みの原因は脛骨の動きの問題かな??、脛骨の内旋の介助自動運動をしてみる(共変法による評価)
母親「座る時の痛みがなくなった」
*ちなみに、以上やり取りで痛みは3種類ある事がわかる
そもそも筋力が弱すぎて代償が出過ぎてるのでは??
 
で、MMTで筋力評価をしてみると・・・
股関節周囲筋MMT3(大殿筋も腸腰筋も弱い・・・)で4はない, 内側広筋の萎縮(ぺったんこ)⇒もっと高齢の方でもこれ以上の筋力はある気が・・・

母親「こないだ教えてもらった筋トレした後は、痛みはなくなるけど、してないときは痛い」⇒一時的に神経系要因が改善して筋力が出やすくなったのかなぁ??
 
 
で、自主トレーニングを指導しようと思ったわけだが、

母親「一日、二回しかできへん。朝、夕でおかず炊いてる間にできるやつ」⇒そうか??もっとできると思うけど・・・とは思うが、現実的に自主トレってこの程度に扱われるもんなんだろうな
 
 
という事で、自主トレは2つで、大殿筋, 腸腰筋, 内側広筋を鍛える方法を指導しましたとさ。
 
 
今回の教訓。

自主トレは効率的に目的を達成でき、かつ、短時間で出来る2, 3個程度の方法がよさそう。

で、

介護予防で集団運動するのもいいけど、個別対応でその人にあった自主トレを指導できたら、その方の悩みや心配事が解決するのになぁと思いましたとさ(でも、個別対応は時間がかかるんだよなぁ)
*母親の評価はもうちょっと詳しく評価しようかなと思いますがー

理学療法士歴: 10年目

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