ハイブリッド型の長下肢装具を短下肢装具に変更する際に使用するドライバー

ハイブリッド型長下肢装具とは、金属支柱付き長下肢装具の一つで最初は、金属支柱付き長下肢装具として利用しますが、機能回復とともにプラスチック短下肢装具に変更できる装具です(下図)。

この装具は、歩行状態の改善具合で金属支柱付き長下肢装具とプラスチック短下肢装具を併用する時期があります。また、理学療法中は金属付き長下肢装具として利用し、病棟ではプラスチック短下肢装具として利用することもあります。
ここで大事になってくるのが、金属支柱付き長下肢装具からプラスチック短下肢装具に変更する時間をいかに短くするかが重要です。

なぜハイブリッド型長下肢装具の変更時間は長くなってしまうのか?

ハイブリッド型長下肢装具の変更時間を長くする要因としては、

① 通常の金属支柱付き長下肢装具では連結部分はネジで止められており、ネジ頭は外側にあります。ハイブリッド型長下肢装具では、支柱の連結の関係でネジの頭部が内側(下腿に当たる側)になります。下腿部と接触するわけにはいかないので、カン付きネジは使えない。要はドライバーを使うしかない

② 下腿周径の非常に狭い空間でネジを外す必要があり、一般的なドライバーでは外しにくく、力が入れにくい。無理に外そうとするとネジ頭の溝が潰れる(なめる)

③ 連結部のネジの数が多い。(自分のは片側に5つありました)

があります。というとハイブリッド長下肢装具を使いたくなってきますが、速く変更する方法があります。

ハイブリッド型長下肢装具の変更時間を速くするには?

ハイブリッド型長下肢装具からプラスチック短下肢装具に変更すると時間がかかって面倒な気もしますが、このようなタイプのラチェットドライバーを使用すれば早く変更できます

これは、ドライバーをネジに向かって押し付けておくことがしっかりとできるので、ネジ頭の溝が潰れる事がありません狭い空間でも、上下に動かしてネジを外すので、指が2本ほど入る空間であれば余裕で外せます。また、早回し機能が付いているので、とても早くできます

これを上手く使えば、ハイブリッド型長下肢装具をプラスチック短下肢装具にするのに3分、ハイブリッド型長下肢装具に戻すのに6分でできます。

コツについては次回にしましょう!
これが私が使用しているラチェットドライバーです。


理学療法士歴: 10年目

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