クリニカルリーズニングで内部障害の理学療法に強くなる

内部障害のクリニカルリーズニング(臨床推論)って難しくないですか??というのが正直な所

・酸素投与されている方が、鼻カニューレをしている時は、FiO2がどれくらいある事を意味するか?鼻カニューレと簡易酸素マスクの違いは??
食欲不振は何故なのか?睡眠不足は何故なのか??
・この心臓の薬が処方されている意味は?それは、心臓の治療経過ではどの段階か?
内部障害のリハビリテーションの中止基準は何か?

これらを簡単に答えられないのなら、このクリニカルリーズニングで 内部障害の理学療法に強くなる! [ 相澤 純也 ]を一読してもよいと思います。

 実習生時代や入職してすぐは、運動学、解剖学的知識を求められる事が多いので、軽視されがちだが、実は、既往歴を見ると内部障害(心疾患、糖尿病など)をもっている方は多い。では、疾患の進行はどの程度なのか?リスク管理をしながらどの程度の運動を行ってよいのか?ということを考えると、内部障害に対する知識必須となってくる。

 この本で取り扱っている疾患は、心不全、心臓弁膜症の術後、急性大動脈解離術後、急性呼吸不全、慢性呼吸不全、間質性肺炎、糖尿病、慢性腎臓病、がん、フレイルを伴う心不全、在宅維持期の心不全となっています。それぞれに対して、医師、他部門、診療録(カルテ)の情報が提示されています。問診前のこれらの情報から、疾患の重症度、入院前から入院時点までの全身状態の推移、リスク管理のポイント離床の可否などを推測し、治療プログラムを立案する思考過程が記載されています。さらに、治療の日数経過とともに、新たな評価結果が追加され、現状を再把握し、治療プログラムを修正していくという風に、一つの症例の入院からの一連の治療の思考過程を詳細に説明しています。

他に参考となったのは、原因を追究する為の評価方法についても記載があります。皮膚の状態を写真で示し、栄養状態によって皮膚がどのようになるか示したり、高齢者の栄養関連指標(GNRI)の説明があったり、すぐに普段の臨床で実践できるようにできています。

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