日常生活活動のキネシオロジー

立って顔を洗うと腰痛を訴える患者様を見て、何を思うだろうか?体幹前傾が大きすぎるので腰痛になっていると思うこともあると思う。では、なぜ体幹を前傾すると腰痛が生じるのか、具体的に説明できるだろうか?

この日常生活活動のキネシオロジー [ デーヴィド・ポール・グリーン ]はちょうど3年生の時に偶然図書館に置いており、パッと見たときにこれは・・・と思って、学生時代から目をつけていた本です。しかし、第3のてこやら起立台で立位をとった際に足底にかかる荷重量やらで物理学が苦手な私としては、読まず・・・その結果、国家試験直前に物理・運動学の補習を受けてしまった(国家試験に良く出るので・・・)。

先ほどの腰痛の患者様の動作分析では、腰椎にかかる圧迫力が一体どれぐらいなのか、脊柱起立筋が発揮しなければいけない筋力はどれくらいか。これらの説明を交えながら解説しています。途中のモーメント計算途中式も記載されており、学生実習にも使えます。他には、便座からの起立時に必要な筋力やリーチ動作を維持する為に必要な筋力などなど日常生活動作について運動学的な解説をしています。もちろん、このように動作を運動学的に分析することで、腰痛を回避する動作方法が思い浮かび、実際の臨床場面でも役に立つと思います。

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