T字杖歩行時の足先の引っ掛かりをなくす為の杖の柄の選び方

平行棒では片手支持で歩けているけど、T字杖歩行になると足先が引っかかる。歩けてはいるけど・・・ちょっと転倒のリスクがあるので、歩行自立はまだかなぁと思った事はないだろうか?(たいてい、脳血管疾患の上下肢の片麻痺の方で三動作歩行から二動作歩行へ移行する時期で、振り出した足先が引っかかりやすい あるいは、すり足になっているような時に多い)

そして、杖歩行はまだまだ難易度が高いから、平行棒内歩行で練習しようという事にした経験はないだろうか?実はこれ、場合によっては違うのである。

杖の柄の種類

杖歩行練習を始める時に、使う杖はどんな杖だろうか?大抵、リハビリ室にある杖を使うだろうが、杖の柄(グリップ, 握り)の形状まで覚えているだろうか?何となく選んでいないだろうか??

そもそも、杖の柄の種類について論じている人はそんなにいないのではないだろうか。


改めて杖を見てみると、直線的な杖の柄曲線的な杖の柄があると思う。

なぜ、杖の柄が重要か?

平行棒で歩くと足先が引っかかっておらず、杖では引っかかる時、手で平行棒を引いて歩行していることがある。前に進む為の推進力が不足しているという事だ。では、杖歩行になるとどうなるか?というと、杖は引くことはできないから歩けない。

と、実習生さんに指導する事が多いが・・・実はそれだけではない。

よ~く動作観察をすると、杖を持っている方の足の立脚中期から終期にかけての杖の使い方はどうなっているだろうか?杖がグラグラと動いていないだろうか??
実はこれ、杖の柄を上手く押せず、推進力が得られていない事を指していると思うのだ。

そう考えると、立脚中期から終期にかけての杖の付き方が安定すれば、杖歩行時の足先の引っ掛かりは減るという事になる。

杖の柄の選び方と難易度

杖の柄は、直線の形状より、曲線の形状の方が難易度として低いと思うのだ。曲線の杖の柄は、手の横アーチ構造にぴったりとはまるので、杖を押しやすいと考えるからだ。

実際に曲線の柄の杖での歩行は足先が引っかかることなく歩行できるのに、直線の柄の杖では上手く歩けない事がある。

いつも私は、曲線の柄の杖⇒直線の柄の杖と練習の難易度を決めている。

実体験

曲線の柄の杖で練習する期間はそんなに長くかからない印象です。2から3日ぐらいで習得される事もあります。

いつも曲線の柄の杖と曲線の柄の杖で練習をする比率を少しずつ変えて、最終的に直線の柄の杖に変えています。

そうこうしていると杖歩行が自立し、移動が自由になってモチベーションも上がりやすい。

お薦めのT字杖

株式会社マルトク の らふらふシリーズ の 杖の柄の曲線ちょうど手の横アーチに当てはまりやすく、手になじむ感じがするので、個人的にはお薦めです。

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注意点

・杖歩行ができない問題点によっては効果が全くない事があります。動作観察をしっかりとして、問題点を探すことが重要です。

・考え方が間違っている可能性があるので、再考してから試してみてください。

まとめ・感想

平行棒内歩行で足先の引っ掛かりはないが、杖歩行では引っかかる場合、杖の柄を曲線の形状から練習を始めて直線の形状に移行すると、杖歩行時の足先の引っ掛かりがなくなることがあります。

理学療法士歴: 10年目

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