整える習慣

「自分の身体は、自分では分からない」違和感の正体|まだ大丈夫な人ほど気づけない理由

「自分はまだ大丈夫」と思っているのに、どこかおかしい

看護師や介護職の方と話していると、よくこんな言葉を聞きます。
 「まだ動けているから大丈夫です」
 「周りも同じくらい疲れているし…」
ただ、そのあとに続くのが
 「でも、なんかおかしいんです」
 「前より余裕がない気がする」
という違和感です。

理学療法士として身体を見てきた経験と、傾聴ボランティアの現場で感じているのは、
人は“明確に不調と分かる段階”に至る前ほど、自分の状態を正確に把握しにくい
ということです。

「限界」は分かりやすく来ない

限界の手前で起きている変化

本当に限界を超えると、さすがに分かります。
しかし、その手前では
 ・集中力が落ちている
 ・判断が遅くなっている
 ・同じことを考え続けてしまう
 ・些細なことでイライラする
といった変化が起きています。

「性格の問題」として処理されやすい理由

こうした状態は

性格や気合いの問題として処理されやすい

という特徴があります。

実際には
 ・心理的要因
 ・環境要因
 ・身体的状態
などが重なっており、身体の状態も一因として関与している可能性があります

身体は変わっているのに、自分では見えない

実際に起きている身体の変化

臨床で多くの方を見ていると
 本人の認識以上に身体は変化しています

例えば
 ・無意識に肩が上がる
 ・呼吸が浅くなる
 ・視線が下がる
 ・身体が前に縮こまる
などです

なぜ気づけないのか

これらは徐々に起こるため
 「いつもの状態」として認識される
という特徴があります。

「慣れてしまう」というズレ

身体は環境に適応する

忙しい環境や緊張状態が続くと
 ・力を抜かない状態
 ・浅い呼吸
 ・縮こまった姿勢
が続きやすくなります。

「普通」が変わっていく

その状態が“普通”として再学習される
変化していても気づきにくくなる

というズレが起きます。

心理相談の現場で感じること

思考の問題に見えるケース

 「どうしたらいいか分からない」
 「同じことを考え続けてしまう」
こうした相談は多くあります。

身体も関与している可能性

その際に
 ・呼吸が浅い
 ・筋肉の緊張状態が続いている
 ・姿勢が崩れている
といった状態が見られることがあります。

思考・環境・身体が相互に影響している
という視点が重要です。

画面越しでも、分かることがある

オンラインの限界と可能性

対面と比べると情報量には限界があります。

ただし
 ・姿勢の崩れ
 ・身体の偏り
 ・動きのクセ
 ・力の入り方
一定の特徴は把握可能です

実際に多い反応

 「そんなに力が入っていたんですね」
 「自分では気づいていませんでした」
という反応は少なくありません。

自分だけで整えようとして、うまくいかない理由

よくあるケース

 ・ストレッチしても戻る
 ・動画を見ても変わらない

うまくいかない本当の理由

自分の状態を正しく把握できていないまま介入している

その結果、方法の選択や調整が難しくなります

一度、外から見てもらうという選択

 「どこに力が入っているか」
 「どんな姿勢か」
これを知ることがスタートです

変化は「知ること」から始まる

 ・状態を知る
 ・必要に応じて調整する
 ・身体の使い方が変わる

その結果として
 ・呼吸のしやすさ
 ・緊張の軽減
 ・思考の余裕の変化
につながることがあります(※個人差があります)

まとめ|「分からないまま頑張る」が一番つらい

 ・人は不調の手前ほど自分の状態が分かりにくい
 ・身体は徐々に変化し、気づきにくい
 ・思考の問題にも身体が関与している可能性がある

そして、画面越しでも、身体の特徴は一定程度把握できます

違和感がある段階こそ、見直すタイミング

 「このままでいいのか」
 「でも、まだ大丈夫な気もする」
その状態にいるときこそ、一度、外から自分の状態を見てみる価値があります

それは、変えるためではなく
正確に知るための一歩です

注意事項

 ・本内容は一般的な情報提供を目的としており、医療的な診断や治療を行うものではありません
 ・心身の不調が強い場合は、医療機関等への相談をおすすめします
 ・変化には個人差があります
 
 
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