立位での動的バランスの測定方法:Star Excursion Balance Test(SEBT)

立位での動的バランスの評価として、Star Excursion Balance Test(SEBT)をご存じだろうか?

立方骨サポート理論に基づいた足底板(BMZ)を自己流で作成してみようと思って文献を探していた時に、偶然知った評価になります。論文が英語だったので、翻訳して、測定方法をまとめています

どうしてSEBTの評価が良いのか?

作成した足底板が立位での動的バランスに影響を与えているかを客観的(数値的)に評価できる

評価の具体的な測定方法についての英語の論文がインターネット上から無料でダウンロードできる

・重心動揺計などの高価な測定機器が必要なく、紙,鉛筆とメジャーで簡単に立位での動的バランスを測定できる

対象者

対象者は、健常者やスポーツ選手です。
*片足でスクワットができるぐらいの股・膝・足関節の関節可動域が必要です。
*実際に行ってみましたが、なかなか筋力的にしんどいので、上記対象者に自然になると思います。

測定方法


上から測定している所を見た図
 
 
1. 上図のように45°ずつ8方向に線を引きます。

2. 上図の中心に被検者は両手を腰に当てて立位となります。

3. 片足をできるだけ線の方向に伸ばし、一度だけ母趾で線に触れて、立位に戻ります。図の中心から母趾の触れた位置までの距離を測定します。
*8方向全てに対して行います。

4. 測定した数値が、評価結果となります。

*文献では、事前練習を6回した後に、3.を3回しています。

級内変動係数(ICC)

級内変動係数(ICC)が、0.78から0.96で検者間の信頼性がある

参考文献

Hyong IH, Kim JH. Test of intrarater and interrater reliability for the star excursion balance test. J Phys Ther Sci 26:1139-1141, 2014

まとめ・感想

・Star Excursion Balance Test(SEBT)は、高価な測定機器が必要ないので、比較的簡単に立位での動的バランスを測定できます。
・足底板の効果判定に役に立つ可能性があります。

立方骨サポートとアーチ高率に基づくインソール作成(まとめ)

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