仮説を絞り込む方法

仮説の絞り方について読んでたら、ふと思うことがあったので、書いておきます。

仮説を絞り込む方法としては、下の4つらしい(これってミルの方法を指しているのかな)。

 
一致法: 複数の症例に共通する点を原因として挙げる。
例) 歩行中に膝折れをする人に共通する点として、膝関節伸展筋力の低下がある。
だから、原因は大腿四頭筋の筋力低下だろう。

差違法: 健常者には存在しない理由を原因として挙げる。
例) 膝関節伸展筋力が2なので、歩行中に膝折れが起こるだろう。

共変法: 原因の量を変化させると、現象が変化する場合、それを原因とする。
例) 膝関節伸展筋力を2から3に変化させると、膝折れが起こらない。
だから、膝関節伸展筋力低下が原因だろう。

剰余法: 一致法, 差違法, 共変法でも原因がない場合、仮説が低くてもそれが原因。
消去法に似ている。
例) 膝関節伸展筋力に低下がないとしたら、可能性は低いが他の原因だろう。

 
学生の時は、一致法差違法によって仮説を絞り込んでいたと思う。
文献・本を読んだり(一致法)、全ての筋力やROMを測定して異常を探したり(差違法)していた。

しかし、仕事をし始めてから、共変法剰余法をよく使う気がする。
自分でも試せるんだけど、膝伸展筋力低下が原因と思うなら、一時的に膝伸展筋の出力向上の練習をしてから動作を行ってみたり(共変法)、考え得る仮説を消去していって本当の原因を探っていったりしているからだ(剰余法)。

なんでだろうね。

理学療法士歴: 3年目

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