同じ理学療法士に「足底板を作ろうと思う!」というと「色んな考え方がありますね。どんな方法にするんですか?」と言う返事がなぜか多い。
「色々な足底板の作り方の考え方があるかもしれない」という事で、入谷式足底板以外の足底板に関係しそうな本を探していたら出会った代物。
実は、入谷式足底板を作成している過程で浮かんだ疑問がいくつかある。それは足底板の厚みは何故6mmなのか?、内側縦アーチ、外側縦アーチの高さは何mmにすべきなのか?、長靴に入れた足底板は効果があるの??足底板に理想的な素材は?だ。
毎回、足底板を作るたびに種々の疑問が生じる。そのいくつかの疑問に答えてくれそうな一品です。
この本の特徴は、
・足部の評価が詳しく記載されている。特にアーチの高さの評価、外反母趾の評価、開帳測の評価、前脛骨筋や腓骨筋が短縮している場合の評価とその運動について記載している。
⇒他の本と比べても抜群に多い
・靴を選ぶ際の注意点と靴のJIS規格が掲載されている。
⇒良い靴を選んで欲しいと良く患者さんから言われるので知識としては必ず必要です。
・片麻痺の方の靴を履く動作を6つに層分けして動作分析が書いてある。
⇒靴が履けるという事は病棟内ADL自立にとって必須であり、理学療法士も知っておく必要があると思う。
・歩行周期に合わせた足部のX線画像が記載されており、内側縦アーチを構成する骨がどのように変化しているかが図示されている。
・論文の引用が多く、孫引きしやすい。
です。今まで巡り合った本の中で足部に特化して200ページ近く記載されている本は見たことはありませんので、お勧めです。
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