鉤爪趾変形の増悪防止用の装具作成(素材の選定)

まず、注目したのは、脳卒中後遺症の方の手指の痙縮に対するリハビリテーションです。手指に痙縮が生じるとやがて筋肉が短縮し、拘縮を引き起こし、手指が握ったままの状態になってしまう事がある。

この治療法について調べていくうちに、『リハビリテーションのためのニューロサイエンス 脳科学からみる機能回復 [ 浦川将 ]』の中に西野仁雄、白木基之、山内将照らが執筆している「手指の拘縮に対するリハビリテーション」の章で、手指の拘縮を引き起こしている方に対して高反発のクッショングリップを握っていると、1から2か月たつと、筋の緊張がゆるみ、拘縮が軽減したという報告を発見した。その説は、高反発のグリップを握り込むと、グリップの高反発力で握った手が開くように押し返され、手指の屈筋群にIb抑制が生じて手指の屈筋が緩むというものだった。
本のなかではこれらのシリーズが写真で掲載されていた。


 
 
claw toeは、足趾の屈筋の痙縮で生じるとも考えられているので、このような高反発の素材を利用する事でclaw toeの悪化防止にも使えないか?と考えた。

では、高反発の素材とは何なのか?という事になる。このクッショングリップとはポリエチレンで作らているJPクッションという素材のようだった。そもそも、高反発ってどれくらいの反発力でその判断基準って何??という事で、調べてみると、軟質発泡材料における反発弾性がその判断基準となりそうだった。

軟質発泡材料における反発弾性は、50cmの高さから等級G40の鋼球(約16g、直径約1.6cm)の鋼球を落とした時の跳ね返った高さで求めるようである。(詳しくは、このJISCでJIS K6400-3を調べてください)

だが、高反発ってどのくらいの反発力か?という事はわからなかった。高反発というと、寝具のマットレスが思い浮かぶ。寝具の高反発のマットレスと言えば、素材はウレタンと考えた。高反発のウレタンについて調べると、反発弾性が50%より大きいものとある(日本ウレタン工業協会耐荷重用軟質ポリウレタンフォームのJIS K6401 GUIDE BOOK参照)。

という事で、反発弾性が50%より大きい素材を利用するとよいだろうと考えた。
 
 
が、現実的にいうと、素材の費用が高額になる。

ので、

安価で簡単に手に入る。しかも、衛生面で汚れたらすぐに捨てられる。
誰でも簡単に加工できる。

素材がいいかなという事で
近所のホームセンターで簡単に手に入り、安い製品を探した結果、反発弾性が◎だったこれになった(探したが、反発性が高いのはこれだけだった)。

商品名: WAKI NRスポンジゴム
ブランド: 和気産業(waki)
型番: NRS-09
サイズ: 100×100(縦×横mm)
厚さ:20mm
材質: 天然ゴム系スポンジゴム
*装具??を何回か作ってみたが、厚さ20mmがベストだった。このサイズでだいたい4個ぐらい作れる。
*近所のホームセンターで税込み108円で購入できたのでお得。

 
 

【注意事項】
・claw toeで困っているのであれば、まずは病院を受診してください。それが一番大事です。
・非学術的な側面が強く、万人に効果があるかはわかりません。
・不衛生に長期に利用していると水虫になる恐れがあるので、洗うなり、新しいものを作るなどしてください。
・作成した装具が短期的あるいは長期的に見て、本当に有益なのか?有害なのか?はわかりません。
・ご自分でこれ以降の一連の記事を読んで装具を作成して使用しても、自己責任でご利用ください。

個人的には非学術的な事を記載するのはよくないと思っていますので、自分としましては、あまり書きたくない記事です。ですが、あくまで、claw toeで本当に困っている人の為にこの一連の記事を書こうと思います。
 
 
鉤爪趾変形の増悪防止用の装具作成についてのまとめページはこちらです。
鉤爪趾変形の増悪防止用の装具作成
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