手びねりプラスチック100g
60℃くらいの熱で溶けると柔らかくなって、冷えると固くなるプラスチック。そんなプラスチックがあればいいと思いません??
欠けたり、折れたプラスチックの補修や手でこねて自分の好きな作品を作るなどなど、使用用途はたくさん。
理学療法士の私としては、プラスチック短下肢装具に外側フレアなどの微修正を加えるために使います。
これを購入する時に気になっていた点は、
100gの製品を使用した時に、固まった時はどれくらいの量になるの??
冷えて固まった時に、どれくらいの固さになるの?
でした。
それでは、実際に試していきましょう。
手びねりプラスチックってどんなもの??
手びねりプラスチックの特徴としては、
・生分解性プラスチックで、地球環境にもやさしい。
・温まると数分で柔らかくなり、造形できるようになる
・温めなおすことで繰り返し使う事ができる。
・釘が打てるほどの硬さになる。
・重金属などの化合物は含まれていない。
です。
手びねりプラスチックを開封してみよう!
手びねりプラスチック100g
この手びねりプラスチックを開封すると、直径3mm前後のこういう真っ白い粒が入っています。
100gというと、ガラス容器に入れると大体これぐらい。
結構、一粒あたりの大きさが小さく、小さな隙間に詰めて欠けた部分を補修する事もできそうな印象です。
手びねりプラスチックを柔らかくするのに必要なお湯の温度は?
手びねりプラスチックは、60度で柔らかくなるプラスチックとあるが、注ぐお湯の温度は何度ぐらいがよいのだろうか??という事で検証します。
*手びねりプラスチックを入れる容器はガラスや瀬戸物が良いです。お湯が冷めた後に電子レンジでも温めなおす事ができます。
お湯を加えるとどうなるか?(失敗談も含む)
ポットのお湯に水を加えて60℃位にして入れると・・・徐々に白から透明となる
で、ちょっと取り出してみると(お箸で取り出さないと熱くて持てない)
まだまだ、白い粒が残っているのが見える。やはり色々やっているうちにお湯が冷めてしまって60℃を下回ったか・・・。
再度、容器に入れなおして、ポットのお湯(98℃)を直接入れてみると、どんどん真っ白な粒が透明になります。
お湯の温度は何度が良いの?
60℃のお湯では、
こんな感じで中途半端に柔らかくなって原型の粒が残ってしまう。
で98℃のお湯ですると、
で、ちょうど良い感じに粒が透明になって、良さそうです。
結局のところ、お湯の温度が手びねりプラスチックや容器に吸収されるので、60℃以上のお湯で柔らかくする方が良いと思います(私は98℃でしました)。
柔らかくなった手びねりプラスチックはどんな感じ?
では、柔らかくなった手びねりプラスチックをお箸で取り出してみましょう!
お湯を軽く振って落とすと、多少は熱いが色んな形にできるようになります。
感触は、粘土のような感触で、飴細工の飴のように弾力があり、よく伸びる。
*注意: 本当は透明なのだが、黒い紙の上に置いたら引っ付いてしまって、紙の色素を一部取り込んでしまって、少し黒くなっています。暖かいうちは完全な透明になります。
引っ張ってぶら下げた状態。自重で伸びるほどは柔らかくはないので、とても加工しやすい。
くるくる丸めた状態
*この時、黒い紙の上にちょっと置いておいたら、少し硬くなって、紙と引っ付いてしまったので、取り外しました。その時の残骸がこれ。冷えて真っ白に固まっている
100gの本製品で、大体直径2cmの高さが20cmの円柱の塊になる。
で、しばらくほっておいて熱が冷めると、透明から真っ白に変わって硬化完了。
硬さとしては、釘を木に打てるくらいの固さになります。
再度柔らかくするコツ
手びねりプラスチックは、再度お湯につけるとまた透明になって再利用できますが、粒状の時と比べて、透明になるのに少し時間がかかります。おそらく、塊になった時に粒状の時と比べて熱の伝導が遅くなる為だと思う。
また、固まった後も、ドライヤーで温めると、少し柔らかくなり、部分的な微調節が可能です。
装具の微修正に役に立つと思う点と注意点
手びねりプラスチックは、手びねりプラスチック専用着色料を混ぜる事で、着色が可能です。装具を微修正する時に装具の色(たいがい肌色、黒、白だと思うけど)と同じ色に着色すればいいと思います(白は試しましたが他の色は試していません)。
また、一度つけた後にドライヤーで微修正もできるので、失敗しても何度も修正できます。
*プラスチック短下肢装具に手びねりプラスチックを直接つけると、装具の保証が受けられない可能性があるので、まずは義士装具士さんに修正の依頼をする方がよいと思います。
手びねりプラスチックをお得に手に入れよう
手びねりプラスチックには、お値段的にお得な量がありますので、ご紹介です。個人的には、ちょっとした量ならエコパックで十分です。100gって結構な量があります。
ちょっとお得なエコパック
気に入ったのなら、1kg版もあります。
手びねりプラスチックの詳細
詳しくはこちらのホームページで確認してください。
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