立方骨は、
・外側縦アーチ
・楔状骨レベルの横アーチ
・後足部レベルの横アーチ
を構成する骨となっています。
ここでは、立方骨と足部のアーチ構造の関係性と歩行における各アーチの機能について説明しています。
外側縦アーチとは
外側縦アーチを構成する骨は、踵骨、立方骨、第5中足骨からなっている。
特に立方骨は、楔骨(アーチ構造のキーストーンに該当)となるので、アーチ構造の最も重要な部位に位置している。
また、外側縦アーチは、歩行の踵接地から立脚期にかけての外側支持性と関与している。
詳細は、入谷式足底板(基礎編) (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ) [ 入谷誠 ]をご参照ください。
背面図
底面図
楔状骨レベルの横アーチ
楔状骨レベルの横アーチを構成する骨は、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨からなる。
楔状骨レベルの横アーチの高さは、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨の固定性や歩行の踵接地後半から立脚期後半にかけての前方への重心移動の制御に関与する。
詳細は、入谷式足底板(基礎編) (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ) [ 入谷誠 ]をご参照ください。
背面図
底面図
後足部レベルの横アーチ
後足部レベルの横アーチを構成する骨は、舟状骨、立方骨、踵骨前端からなる。
後足部レベルの横アーチは、舟状骨、立方骨の固定性や歩行の踵接地初期の前方への重心移動の制御に関与する。
詳細は、入谷式足底板(基礎編) (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ) [ 入谷誠 ]をご参照ください。
背面図
底面図
参考文献
筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版 [ P. D. Andrew,有馬 慶美,日高 正巳 ]
プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版 [ 坂井 建雄 ]
下肢運動器疾患の診かた・考えかた 関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ [ 中図健 ]
入谷式足底板(基礎編) (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ) [ 入谷誠 ]
説明に利用した骨模型
今回、説明に使用したのは、このmonolifeの足模型(右)です。
足骨モデル 足骨模型 関 節模型 足首 右足 標本 稼動タイプ(足首 稼動タイプ)
まとめ・感想
外側縦アーチサポートで立方骨の安定化をさせつつ、内側縦アーチのアーチ高率が成人男性の高さになる足底板を作成してみたいと思います。
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