立方骨の触診の方法

足部の立方骨の触診の方法ってご存じですか?

色々な触診の本を読むが、実はほとんど情報がない

そこで、立方骨の触診の方法について手順を追って解説します。
 
 
*使用する足の骨模型(右)は、足骨モデル 足骨模型 関 節模型 足首 右足 標本 稼動タイプ(足首 稼動タイプ)を利用しています。

動機


足部を底面から見た図

立方骨サポート理論に基づいたインソールみたいな物を作成しようと思った時に立方骨の足底側の隆起している部分がどこなのか?がわからなかった。

触診方法を探したが、ほとんどなかったので、様々な本をまとめたので、解説してみようと思いました。

足根洞の触診

まずは、足根洞の触診の方法です。


1.
腓骨の外果を触診する。

2.
外果から斜め前方に触診すると深く凹んだ窪みがあります。ここが足根洞になります。

踵立方関節と立方骨の触診

次は踵立方関節の触診の方法です。


1.
踵骨を固定する。

2.
第5中足骨を把持して回内外させる。

3.
足根洞の前下方にある踵立方関節が連動して動くのを触診する。

4.
踵立方関節から踵側の立方骨を触診する。

第5足根中足関節の触診

第5足根中足関節の触診の方法になります。



1.
踵立方関節と第5中足骨粗面の位置を確認する。
 
 


足部を外側底面から見た図
2.
底面から見て、第5中足骨と立方骨を把持する。

3.
第5中足骨を屈伸させるように動かすと動く関節が、第5足根中足関節になります。

立方骨の隆起部の触診


足部を底面から見た図

最後に、上図の立方骨の隆起している部分の触診です。


1.
足底面から第5足根中足関節と踵立方関節の位置を確認する。
*踵立方関節は触診が難しく、だいたいでいいと思います。画像の黒マジックで記載している所は間違っています。水色の点線が正しい。
 
 

2.踵立方関節あたりに母指を押し込み、第5足根中足関節方向にずらしていくと、隆起している部分が見つかります。ここが立方骨の隆起している部分になります。

*この部分の触診の方法は本には載っていないので推測になります。ただ、解剖学書的にはこの触診された部分がちょうど該当していると思います。

参考文献

立方骨の構造立方骨に付着する筋・靭帯については、この本を参考にしています。

足根洞,踵立方関節の触診の方法についてはこの本を参考にしました。
足根骨の並びや専門用語の表現の確認には、この本を使用しました。

触診の説明に利用した骨模型

今回、触診の説明に使用したのは、このmonolifeの足模型(右)です。

まとめ・感想

立方骨の触診の方法はあまり具体的な方法がないので、今回まとめてみました。インソールの形を作る際に参考にしていただければ幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。触診技術の向上のお役に立てれば幸いです。

立方骨サポートとアーチ高率に基づくインソール作成(まとめ)

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