全体図
実は、このパルス持続時間の意味をわかっていない方が多い。かくいう私も最初はわからなくて、講習会の先生に質問してやっと理解できたので、ここで意味を説明をしてみようと思います。
パルス持続時間とは
パルス持続時間とは、1パルスの開始から終了までの時間を意味しています。
わかりやすく言うと、下図で示した所がパルス持続時間となります。
拡大図
*オン時間と勘違いしやすいので、注意!!
パルス持続時間の設定
パルス持続時間の単位は、μ秒、ミリ秒で表される。
設定値は、興奮させようとする神経線維によって異なっており、
μ秒の設定 ⇒ Aβ感覚神経、運動神経、Aδ神経
ミリ秒の設定 ⇒ C神経線維、脱神経筋
となる(電流強度-時間曲線の所で詳しく説明します)。
電流強度-時間曲線(強さ時間曲線)から電流強度とパルス持続時間を設定する方法
電流強度-時間曲線(SD曲線)は、物理療法の電気治療で使用する際に読み取れる必要があります。そこで、臨床的な見方を解説しています。
ちなみに、
筋収縮は、150~350μ秒(小さい筋150~200μ秒、大きい筋200~350μ秒)ぐらいの設定で行います。
参考文献
・EBM物理療法原著第4版 全編オールカラー [ ミッシェル・H.キャメロン ]
・標準理学療法学(物理療法学)第4版 専門分野 (Standard textbook) [ 網本和 ]
・色々な勉強会資料
電流のパラメータ(周波数,パルス持続時間など)のまとめ
物理療法の電気治療における電流のパラメータ(Hz,パルス持続時間など)の設定値の説明をまとめたページはこちらになります。
物理療法の電気治療における電流のパラメータ(Hz,パルス持続時間,ランプアップなど)の設定値の説明
物理療法の電気治療は、鎮痛, 筋力回復, 筋力増強, 創傷治癒などに利用されるが、その装置の電流強度, 周波数, パルス持続時間などの設定値の意味を知った上で設定しているだろうか? ここでは、パルス電流を例に上げ、電気治療に利用されるパラメ...
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