この3つの電流の周波数は、何Hz(pps)かわかりますか??
物理療法の電気治療で用いられる電流のパラメータの一つである周波数の解説をしてみようと思います。
*上の図を見た時、パッとわかった方は読まなくても大丈夫です。
周波数(frequency)とは
周波数とは、1秒間に出力されるサイクル、パルス数の事。
周波数の単位(Hzとppsの違い)
周波数は、Hz, pps(pulse per interval)で表現される。
Hzとppsの違いは、
交流ではHzで表現。
パルス波では、ppsで表現。
なので、当然、1Hzは1pps, 2Hzは2ppsと同じ意味。
*病院で使っている装置は、パルス波だが、Hz表記になってるな・・・あまりppsは使っていない気がする
周波数の調べ方(答え合わせ)
周波数とは、1秒間に出力されるサイクル、パルス数の事。
では、下図のパルス波では、周波数はどうなるのか?というと、
上から順に
1pps(単相性のパルス電流)
10pps(単相性のパルス電流)
7pps(二相性のパルス電流)
最後のパルス波の周波数が何なのか?最初、私はわかりませんでした・・・
*この記事を書いていて、パルス波を周波数で表現していいのか、わからなくなってきました・・・
周波数の実例
簡単な例を挙げて言うと、
1Hzの周波数だと、1秒間に一回、電流が流れ、活動電位が発生し、筋収縮が1回生じる。
周波数が高いと、連続して刺激されるので収縮が加重され、筋収縮力が大きくなる。
参考文献
・EBM物理療法原著第4版 全編オールカラー [ ミッシェル・H.キャメロン ]
・参加した勉強会資料
電流のパラメータ(周波数,パルス持続時間など)のまとめ
物理療法の電気治療における電流のパラメータ(Hz,パルス持続時間など)の設定値の説明をまとめたページはこちらになります。
物理療法の電気治療における電流のパラメータ(Hz,パルス持続時間,ランプアップなど)の設定値の説明
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