足は、どの関節が固定(適合)されると自立するか?
が足底板作成の過程で気になったので、骨模型を使って検証です。
使用する骨模型
検証に使用したのは、このmonolifeの足模型(右)です。この骨模型の関節をセロテープで貼り付けて、どの関節を適合させると自立するのか調べてみましょう!
通常は、台座とくっついているので、自立しているように見えますが、台座から取り外すと転がります。
通常は、自立せずに内側方向に100%の確率で転がります。
↑これは、実は手で支えている。
踵骨,距骨をつける
踵骨と距骨を引っ付けてみましょう!
関節名でいう所の距骨下関節です。
骨模型が転がっていますね。
踵骨,距骨,舟状骨をつける
先ほどの踵骨と距骨を引っ付けたのに加えて舟状骨も引っ付けてみましょう。
関節名でいうと、距舟関節です。
まだまだ転がっています。
踵骨,距骨,舟状骨,立方骨をつける
踵骨,距骨,舟状骨を引っ付けたのに加え、立方骨もつけてみましょう。
関節名で言うと立方舟関節,踵立方関節になります。つまり、横足根関節と距骨下関節が適合した状態です。
入谷式足底板の本の中では、後足部レベル(舟状骨と立方骨)の横アーチが出来上がった状態になります。
でも、やっぱり転んでしまいます。後足部レベルの横アーチができてもまだ足は自立しません。
踵骨,距骨,舟状骨,立方骨,楔状骨(内側・中間・外側)をつける
踵骨,距骨,舟状骨,立方骨を引っ付けたのに加え、楔状骨(内側・中間・外側)もつけてみましょう。
関節名で言うと、楔間関節、楔立方関節、楔舟関節です。
入谷式足底板の本の中では、楔状骨レベル(内側・中間・外側楔状骨と立方骨)の横アーチが出来上がった状態になります。つまり、後足部レベルと楔状骨レベルの横アーチが出来上がった状態になります。
これらの関節がつながると、明らかに内側縦アーチが高くなります。
が・・・・
後足部レベルと楔状骨レベルの横アーチが出来上がった状態でも、やはり転んでしまいます。
踵骨,距骨,舟状骨,立方骨,楔状骨(内側・中間・外側),中足骨をつける
踵骨,距骨,舟状骨,立方骨,楔状骨(内側・中間・外側)を引っ付けたのに加え、5つの中足骨もつけてみましょう。
関節で言うと、足根中足関節、中足間関節になります。
これで、中足骨レベル(第1から5中足骨頭)の横アーチと外側縦アーチ(踵骨,立方骨,第5中足骨)が出来上がった状態です。
ここまで骨を繋ぐ(関節を適合させる)事で初めて骨模型は自立したことになります。
*これ以上は試していません。
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